こんにちは。
戦略思想研究所 中森です。
本日より「ツラン」をキーワードとして、
あなたの歴史観の養成に資するメルマガを
お届けします。
それは、私自身が掲げる戦略思想、即ち、
天地自然との調和を実現する新しい思想体系を
確立するために必要な稽古でもあります。
古代民族ツランが描いたロードマップを追うことは、
古を稽えるうえで極めて重大な擬似体験であり、
天皇史と邂逅することで、
壮大なワンワールド史の変遷を帯びる擬似体験
でもあります。
世界史ではなくワンワールド史という言葉を
用いる所以は、落合史観に倣うところです。
学術的閉じられた空間に押し込められた世界史よりも、
世界中の歴史的事象の変遷がホロン構造をなすが如く
部分と全体が相互に包含しあう歴史をイメージして、
ワンワールド史という言葉を用います。
参考文献につきましては、
修験子栗原茂が著した『アッシリア文明史論』をはじめ、
弊社事業「風猷縄学」にて展開する修験子栗原茂の言説
となりますが、
風猷縄学に参加されていない方にも配慮しつつ、
メルマガをお届けしてまいります。
また、本メルマガ「戦略思想【無料版】」では、
多種多様な情報をお届けすることになりますが、
以後、メルマガ件名に【ツラン論考】を付し、
連番を掲げることで区別することにします。
不定期の更新とはなってしまいますが、
何卒、お付き合いのほどお願い申し上げます。
はじめに、
ワンワールド史において「古代民族ツランとは何か」
について言及することになろうかと思います。
その前に、
【ツラン論考】の「規則」を明らかにします。
それは、風猷縄学においても同じですが、
概念の細かい定義を行わないということです。
その理由を挙げるとすれば、
「変化するから」です。
私たちが知りうるあらゆる現象の究極の根拠、
即ち天地自然のあり様は常に変化しています。
化学的手段では分割できない元素の最小単位たる
原子であっても、光や電磁気の影響を受けつつ、
安定して存在するためにはいくつかの条件があります。
そのひとつに「微細構造定数」と呼ばれる
無次元の定数があります。
微細構造定数の逆数は「約」137とされ、
円周率、ネイピア数、黄金比等と同様、
現実世界においては割り切ることができない
とされています。
定数即ち値が変化しない量でありながらも、
今だに解明できていないのです。
なぜ解明することができないのか?
その理由のひとつの仮説として、
天地自然のあり様が常に変化しているから
とすればそれまでかもしれませんが、
今一瞬と全く同じ「時と場」を再現できないことは、
誰しもが認めざるを得ないでしょう。
地球のみならず太陽系そのものが変化しているのですから。
物理定数が「時と場」によって変化する可能性もまた、
近年、指摘されています。
左はさりながら、微細構造定数が原子を安定させ、
円周率、ネイピア数、黄金比などの定数や比率が、
現実世界に美しい調和を生み出すこともまた
誰しもが認める事実。
殊に、ニュートリノの存在を予測したパウリは、
微細構造定数の魅力に取り憑かれたとされます。
ワンワールド史におけるツランもまた然り。
したがって、
「古代民族ツランとは何か」については、
「古代史の中において、優れた職能集団を構成し、
その技能性を要請した時代のニーズに応じた事で
世界各地に分布した民族」
とすることで、
戦略思想研究所としての
ワンワールド史稽古始め
とします。
それでは、また。
戦略思想研究所 中森護
P.S .
通説におけるツランの語源と地理的範囲について、
簡潔に列挙します。
・ツランの別称であるトゥーラーンは、
イラン神話に登場する人物トゥールに由来し、
その意味は地名で「アムダリヤ川以北に住む民族」
を指すとされます。
・トゥーラーンは人名としても使用され、
中東地域で一般的に見られる姓です。
ジャコモ・プッチーニのオペラ「トゥーランドット」も
これに由来するとされます。
・対比される民族はイラン人であり、
ゾロアスター教の根本経典『アヴェスター』にも登場し、
紀元前15世紀頃にその存在が認められていたとされます。
・アムダリヤ川は、
パミール高原・ヒンドゥークシュ山脈から発し
北西へ流れ、かつてはアラル海に注いでいましたが、
現在は河口部が干上がっています。