覚醒

こんにちは。
戦略思想研究所 中森です。

今週いっぱい、
言霊学の現実的利用法とロゴストロン概説【収録映像】
のご案内をさせて頂きます。

そもそも、
白川学館理事の石原氏に講義を依頼した発端は、

風猷縄学において、
「モノゴトの本質を述べるにはタマコトに帰依するしかない」
と学んだことにあります。

タマコトに帰依するとはいかなることかと模索する中、
まずは小笠原孝次流の言霊学を学んでみようと思い立ち、

白川学館で修行した経験を持つ風猷縄学の仲間に相談し、
石原氏による講義が実現しました。

さらには白川学館研修の企画に入ったところです。

言霊とは、
音と音が「むすび」を起こす「間」の世界であると説く
石原氏の導きにより、

山腰流、小笠原流の言霊学を継承する現地に赴けば、
タマコトに帰依することの何たるか、
その一端を実感できるものと信じています。

一方、タマコトのテキストは、
飽くまで古事記であることを忘れてはなりません。

そうなれば、
「天地初發之時」を感得することから始まります。

確か神皇正統記に書いてあったと思い出し、
読み返してみたところ、
次のような記述がありました。

財団法人社会教育会刊行
『神皇正統記(昭和九年刊行』
北畠親房(著)

からの引用です。

(以下、引用です)
——————————–
倭姫の命人に敎へ給ひけるは、
黑心(きたなごころ)なくして、
丹心(あかきこころ)を持ちて清潔く斎(いみ)愼め、

左の物を右に移さず、右の物を左に移さずして、
左を左とし、右を右とし、左にかへり、右に廻る事もなく、
万事違ふ事なくして大神に事(つかうまつ)れ、
元(はじめ)を元とし、本を本とする故也とならん。

誠に君につかへ、神につかへ、國を治め、
人を敎へん事もかかるべしとぞ覺へ侍る。

少の事も心にゆるす所あれば、
大(おおき)に誤まる本と成る。

周易し霜を履で堅氷に至ると云ふ事を孔子釋しての給はく、
積善の家に余慶あり、積不善の家に余殃(よあう)あり。
君を殺し、父を殺す事も一朝一夕の故に非ずと云へり。

毫釐(がうり)も君をいるかせにする心をきざす物は
必亂臣となる。

芥蔕(あくたばかり)も親をおろかにする形在る物は
果して賊子となる。

此故に、古の聖人、
道は須臾(しばらく)も放るべからず、
離るべきは道に非ずと說けり。

但、其末を學びて源を明めざれば、
事に望みて覺えざる誤あり。

其源と云ふは、心に一物を貯へざるを云ふ。
然も虚无の内に留るべからず。

天地あり、君親あり。

善悪の報影響(かげひびき)の如し。

己が欲をすて、人を利するを前として、
境に對する事鏡の物を照すが如く、
明々として迷はざらんを誠の正道と云ふべきにや。

代(よ)下れりとて、自賎むべからず。

天地の初は今日を初とする理(ことわり)あり。

如之ず、君も臣も神を去ること遠からず。
常に冥の知見を顧み、神の本誓を覺りて
正に居せん事を心ざし、
邪(よこしま)なからん事を思ひ給ふべし。
——————————–
(以上、引用です)

倭姫命は、垂仁天皇の皇女で、
崇神天皇の皇女豊鍬入姫命の跡を継ぎ、
信託により天照大神を伊勢に祀った人物です。

倭姫命は、
万事本来の秩序を乱すことのないようにと
奉公の本義を説いています。

山腰流言霊学においては、
「左」は「光」が「足」りている方であり、
「ミギリ」(右)は、見切った方とされ、

原則として「右」が後ろで、
「左」が先にならなくてはならないとされます。

さらには、
種々なことに「左右」の使い分けをお間違いないようにと
念を押しています。

古事記では、
「みとのまぐはひの段」にて、
「左右」の使い分けを改めてから、
「大八嶋成出の段」に入ります。

以後、引用部分を読み進めていけば、
神皇正統記においてもまた、
モノゴトの本質がタマコトにあることを、
述べているように思います。

「天地の初は今日を初とする理あり」とは、

まさに『言霊百神〔新装版〕古事記解義』
「天地のはじめ(初発)の時」のとおり。

——————————–
天地は今此処で絶えず開闢しつつある。

『古事記』が説く「天地のはじめ」とは
天文学や生物学や歴史の上の観念で取り扱うところの
事物の初めを云っているのではない。

今が、そして此処が、すなわちnow-hereが
恒常に天地の初めの時であり場所である。

すなわち天地は実際に今、此処で絶えず剖判し
開闢しつつある。

その今を永遠の今と云う。
——————————–

石原氏が解く「間」の運用とは、
「永遠の今」を運用することであると思料します。

そうなれば、
「間」の文化を持つ日本人の役割もまた、
言霊学の現実的利用によって明らかになる
ことでしょう。

そして、その第一歩となる講義映像がこちらです。
https://st-inst.co.jp/pay/p/66dfnjw4

最後に、
昭和16年6月14日発行された
山腰明將の憂国の叫びをご紹介して
締めくくります。

引用元は、
「言霊学事始―山腰明將講演録
『言霊』から始まる新言霊学宣言」
です。

(以下、引用です)
——————————–
覚醒

「覚醒」を要する重大時機である。

形式的進学、国学の範疇を脱し、
神懸り的「老子」に倣わず、
神拝の二拍手の意義を進め。

「十六」の菊の御紋。
「十六」(伊邪那岐神)の「言霊」を聞く
「大麻」の実体の研鑽。

子孫を明快ならしむる、
国債の処理法に答えんこと肝要なり。

如何に神通力を有すと豪語するも、
国債の消滅法すらも解き得ざれば
意義をなさず。

さて前節の説くところの利潤。
無を有と錯覚誤算の現制。
貨幣重視の後見制は累積して、
地球上の禍乱となる。
今やその決算戦。
硫黄の池に突入清算。
「その樹の葉は諸国の民を醫(いや)す」
(『新訳聖書』「ヨハネ黙示録」第二十二章二節)
べく大麻の発現。
快伝。
天之岩戸や開かれん。
光明。
人類の大平和。
「歩武堂々」迫り来れる大転換期。
それ「覚醒」こそ急務なれ。

漸衰の国制を脱廃。
戦闘しつつも、なおかつ隆昌の一途をたどる。
新国制の建設の「覚醒」こそ急務なれ。

漸隆制国に逆らうの不利なるや悟らん。
漸隆制国に模倣やせん。
これ皇道宣布なり。
八紘一宇。

本書入手者は、速やかに当方に連絡し、
該地発現細部検討企画に着手せられんことを望む。
——————————–
(以上、引用です)

それではまた。

戦略思想研究所 中森護

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