◎本書の年号表記について
基督生誕と信じられた年を紀元とする年号表記をつい便宜に流れ使用する近年の弊風を聊かなりとも改めるべく、本書では元号を主として、参考に皇紀歴を添える方針を採った。ただし、もっぱら西洋の事跡についてと、人の生没年については、読者の便宜を慮って一般的刊行となっている西洋紀元法を用いた。
[目 次]
第 一 章 「千切り取り文明」の終焉
第 二 章 「御破算に願いまする」の歴史
第 三 章 駅逓制度と紀州人脈
第 四 章 逓信省営繕課「分離派」人脈
第 五 章 ゾルゲは長与専斎の孫だった
第 六 章 森コンチェルンの成立と人脈
第 七 章 肥前佐賀藩の近代と佐賀七賢人
第 八 章 筑前黒田藩の近代と黒子黒田藩士
第 九 章 朝鮮半島略述 ― 両班制と本質
第一〇章 朝鮮半島両断の国際的歴史背景
第一一章 ゾルゲ対日工作の背景
第一三章 佐藤・岸・安倍家伝をめぐって
第一四章 毛沢東と金日成
◎本書は世界戦略情報「みち」の第二五五号(皇紀二六六七年八月一日号)から第二六八号(皇紀二六六八年三月一日号)に連載された栗原茂「歴史の闇を禊祓う」を、単行本として改めて編集したものである。
©Kurihara Shigeru 2668, Printed in Japan #2668001