こんにちは。
戦略思想研究所 中森です。
本日をもって、弊社は創設から七年を迎えました。
これもひとえに皆様のご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。
第七期の一年間、「”間”を会得する」を主題とし、サービスをお届けしてきましたが、これからの第八期は、「地球公園社会の創建に向けて」を主題とします。
「地球公園社会」の提唱者は、仲小路彰。
地球公園社会とは、社会史的には資本主義社会、社会主義社会の次に来る社会形態を指します。
仲小路は、近未来、地球の宇宙的ルネサンスによる新たな文明創造は、太陽エネルギーを中心とする一つの霊性文明を地上に実現し、真に〝神の国〟の地上的実現を達成するであろうとしています。したがって、地球公園社会とは「太陽エネルギーを中心とする一つの霊性文明」であると言い換えることもできます。
太陽エネルギーを中心とする一つの霊性文明とは、太陽なる宇宙的エネルギーそのものを文明の象徴とする、真の地球的、宇宙的文明とされますが、具体的説明は膨大であるため、別の機会に譲ります。
ただ、ひとつだけいえることは、「エネルギーを利用するための文明」即ち物質文明は、バベルの塔であるからして、その限界と悲劇を超克する文明が、太陽エネルギーを中心とする一つの霊性文明であり、地球公園社会であるということです。
そして、地球公園社会を実現する唯一の道は、「自らのかつての偉大な文化の魂」にめざめることです。
もとより、古代文化の復活をなし、生きるということは、ただ旧きものに還るというのではなく、それはルネサンス(再興)なのだということを、自覚しなければなりません。
仲小路は、地球のルネサンスの中核をなすものは、旧い民族の歴史的、宇宙的智恵によるものであり、このルネサンスの上に、地球の未開発地域――極地や砂漠や山岳地帯――そしてシベリアやアメリカ、豪州の砂漠地帯も同様に、そこには新しい地球文明が創造されてゆくであろうとしています。
しかも、これらの発展と展望は、〝グローバリズム的方法〟以外にはありえないとしています。
反グローバリズムを掲げる思想家や政治運動において、グローバリズムは「国境を越えたエリートや多国籍企業による、見えない独裁・全体主義」であると批判されており、私も同じ視点を持っていましたが、仲小路が提唱していたグローバリズムは、そんな矮小なものではありません。
グローバリズムは、宇宙的な地球にある各民族の魂とその固有の文化を、それぞれの地域に位置づけ、グローバルな調和、交響を実現することによって、真に人類の悦ばしい未来を創造しようとするものです。
さらに、仲小路は著書『宇宙世紀の曙光』にて、次のとおり喝破します。
そこ(宇宙的な地球にある各民族の魂とその固有の文化)に、モーゼは生き、ツアラトゥストラが生き、ソクラテスも、キリストやマホメット、釈迦、孔子、そして聖徳太子が、レオナルド・ダ・ヴィンチや、クレオパトラやシェークスピア、ゲーテも生き、地球文化のベートーヴェン的大シンフォニーが奏でられる。
このようなヴィジョンに比して、金融独裁とか、プロレタリア独裁などの夢の、なんと興ざめて、色あせてみえることか!
『宇宙世紀の曙光』は1975年の発行ですが、仲小路のグローバリズム思想は戦中から構築されている宇宙世紀のビジョンです。
ここで、弊社の理念を改めてお伝えしますと、
「天地自然にとって私達人間、そして人間社会があるべき本当の姿を追究し、天地自然との調和を実現する新しい思想体系を確立するために存在する会社です。」
つまり、弊社の理念は、グローバルな調和、交響を実現することであり、それは常にワンワールド史観に通ずるのです。
したがって、仲小路のグローバリズム思想と弊社が出会ったことは必然であり、出会ったからには研究しないという選択肢は存在し得ないのです。
同著からの引用を続けます。
いまや地球上に動きつつある歴史的エネルギーは、戦後世界の決定勢力となった米ソにおいて最高調に達し、この二つの物質文明圏に過去の一切の歴史的、文化的エネルギーが凝集されるかにみえたとき、朝鮮戦争を一つの契機として、アジア太平洋諸民族、回教圏、日本に、新たなエネルギー復活の必然性がはげしくあらわれはじめた。
イラン、エジプト、インドシナをはじめ急速に高まり来った中近東一帯の回教徒運動は、砂漠の情熱のエネルギー的奔騰として、そこに激烈な政治闘争を展開しつつ朝鮮・インドシナ戦争をはじめ、アジア太平洋の大民族は太平洋戦争によって方向づけられたアジア解放・アジア復興を実現しようとするものにほかならない。
さらに、今後の日本の史的方向を展望するとき、たとえ日本人がそれを自覚すると否とにかかわらず、その歴史的エネルギー的存在として、東洋と西洋とを融合、調和せしめる唯一の生命的存在として、〝平和の権威による文化創造〟の使命を、自らの生存の道として明示する。
しかも、――回教圏――南・東南アジア――日本をつなぐ地球の一大動脈は、世界史における文化文明創造の根源的な、ルート地帯をなすものであり、ここに新たな歴史的エネルギーの復活発展することは、決して偶然の一致ではない。
「今後の日本の史的方向は、〝平和の権威による文化創造〟の使命を、自らの生存の道として明示」すること。
「――回教圏――南・東南アジア――日本をつなぐ地球の一大動脈は、世界史における文化文明創造の根源的な、ルート地帯をなすものであり、ここに新たな歴史的エネルギーの復活発展することは、決して偶然の一致ではない」こと。
これらもまた、弊社の史観と一致するものです。ツラン論考の内容を抽象化すれば、上記のとおりとなります。したがって、仲小路のグローバリズム思想を研究することは、ツラン論考の風猷縄学としての大成に大きく寄与します。
同著からの引用を続けます。
アジア解放としてのアジア民族主義運動は、それが一個の政治運動として展開される限り朝鮮・インドシナ等にみるように必ずや破壊的な戦争へと発展するであろう。
〝政治の時代〟であり〝戦争の世紀〟であるこの二十世紀にあっては、政治的権力による国家的・民族的運動は、必然的に相互闘争に入り、たとえその理想・目的の正否にかかわらず、強い権力がこれを制圧することになる。――これこそ大東亜戦争の与えた一つの、大きな歴史の教訓であり、悲劇であった。――
民族運動は、これを民族の生命的発展としてみた場合、単に政治的にのみ限定されるものではない。それは、より深い民族の歴史・伝統・文化・生活の中からあふれ出る歴史的エネルギーなのであり、生命の全存在的領域にわたるものである。
これを忘却して、現代の囚われた「政党――イデオロギー――権力」の政治的方法論に立ち、そこにこのエネルギーを方向づけるならば、深く大きい民族のエネルギーも、単に一個の政治的権力と化し、それは必ずや他の権力と激突して、悲惨な相互破壊に陥らざるを得ないであろう。
これは、われわれの深く考えなければならぬところである。
二十一世紀の今となっても、「大東亜戦争の与えた一つの、大きな歴史の教訓」が全く活かされていない現実に、どれだけの日本人が気づいているでしょうか。
反グローバリズムを掲げる思想家や政治運動家たちは、「我らこそ愛国の最後の砦である」と信じて疑わないことでしょう。ただし、「政党――イデオロギー――権力」の政治的方法論に立っている限り、必ずや他の権力と激突して、悲惨な相互破壊に陥らざるを得ないのです。
さらには、サミュエル・ジョンソンの名言よろしく、
“Patriotism is the last refuge of a scoundrel.”
(訳)「愛国心は、ならず者の最後の隠れ家(避難所)である」
これは「愛国心そのもの」を否定した言葉ではなく、「国を愛している」という大義名分を盾にして批判を逃れようとしたり、愛国主義を集票マーケティングに利用する政治的な詐欺師や悪党の心理を痛烈に批判したものです。
やっかいなことに、愛国心を利用する方も利用される方も「勧善懲悪」のストーリーにのめり込んでいるため、悲惨な相互破壊に陥らざるを得ない未来を見透かすことができません。
それを自覚することなく、権力に対して権力をもって向えば、その如何にかかわらず、かつてと同じような、否、もっと悲惨な破滅の悲劇に直面しなければならないでしょう。
仲小路謂く、真の愛国とは何か?
「それは、すでに亡びゆく國家をあくまでも固守し、世界史に逆行して、自ら滅亡の運命を辿ることではなく、自ら國家否定を行うことによつて、國家そのもののもつ永遠の生命を世界史の発展のうちに実現することでなければならないと信ずるものである。」
ホーマー・リー謂く、愛国心の理想とは何か?
「愛國心にして徒に他國に對する侮蔑若しくは僻見に外ならずとせば、眞正の愛國心なるものは遂に衰亡せんのみ。又眞正の愛國心を鼓舞せんが爲には必ずしも敵愾心を惹起せしむるの要なし。(中略)若し夫れ愛國心を必要なりとせば、それは我共和國創立の主義、即ち純粹にして頑強なる勇氣により、自ら剣戟を揮ふて以て図家の基礎を建てたる、當時の精神の如きものこそ正に愛國心の理想なれ。」
卑近な例では、靖国参拝を踏絵として政治的に利用するような現状は、英霊の頑強なる勇気を軽んじてあまりあるものがあり、日米戦争の遠因でもあるアジア排斥同盟の活動を後追いする現状は、自ら滅亡の運命を辿ることになります。
かつて、排日的決議を行なった州は、カリフォルニア、オレゴン、ワシントン、ネバダ、アリゾナ、コロラド、ワイオミング、アイダホ、ハワイ。今となっては、そのほとんどが「移民推進の青い州」となっていることは周知のとおりであり、青い州は、「時」に応じて、争いの火種を生み出す「場」となっています。
カリフォルニアに端を発するとされるAI開発競争は、囚人のジレンマの型にハマり、悲惨な相互破壊に陥る危機が目前となっていますが、世界各国、「國家そのもののもつ永遠の生命を世界史の発展のうちに実現」しなければならない「時」でもあります。
また、「自ら國家否定を行う」とする仲小路の言葉に困惑する方も多いかと思いますが、その真意は、
「自らの、過去の文化を忘れ、いまある権力国家形態を作り上げることに熱中するならば、過去の偉大な文化の流れを自ら断ち切ることとなり、この生命的なものの断絶は、ただちに民族エネルギーの消滅を意味することとなる。」
であり、歴史研究家の落合莞爾先生の國體政体二元論に基づき解説を加えるとすれば、
国家は断層の如く、外部から強い力が加わることで割れ、その割れ目を境にして「過去の偉大な文化=國體」から「いまある権力国家形態=政体」がずれ動き、もし、過去の文化を忘れ、いまある(ずれた)権力国家形態を作り上げることに熱中するならば、國體と政体が断絶され、ただちに民族エネルギーは消滅に至る、ということになります。
ゆえに、「いまある(ずれた)権力国家形態を否定」し、國體と再接続しうる政体を再構築することにより、國家そのもののもつ永遠の生命を世界史の発展のうちに実現しなければならないのです。
「國家そのもののもつ永遠の生命を世界史の発展のうちに実現」するとは、仲小路謂く「光栄ある天皇文化の世界的光被を全人類の救済のためになす」ことであり、「國家そのもののもつ永遠の生命=万世一系の天皇=國體」が成立します。
ここまで述べて、弊社第八期の主題「地球公園社会の創建に向けて」に戻ります。
地球公園社会を実現する唯一の道は、「自らのかつての偉大な文化の魂」にめざめることです。その発展と展望は、〝グローバリズム的方法〟以外にはありえません。
〝グローバリズム的方法〟の「型」は聖德太子の歴史的存在が示しており、エミール・ブルンナーは、日本の有する文化的能力と進歩を賞賛するとともに、日本の未来への希望と方向を次のように語ったとされます。
「キリスト教は、日本の過去の文化のいちばんよいところをとり入れることが出來るようになると思う。私は最近、聖德太子の『十七條憲法』(日本語で発音しながら)を読んで、非常に立派な卓見をもつた本であると感心しました。このような日本のすぐれた文化的要素をすてないで(勿論、そこにはすてられなければならないような要素もあるが)、これとキリスト教文化のうちにある最高のものとをうまく結合したい。これが私の希望であります。」
日本のすぐれた文化的要素について、仲小路謂く、
「真に民族的エネルギーを活用し、発展させるためには、これをいちどきに爆発させ消耗しつくしてしまうようなことをせず、これをいかに確固たる見通しと計画の下に、調和的に展開させ、いかに後世への発展のために、これを蓄積、持続させるかが問題の鍵である。
そしてさらに、綜合的で、異質的なものをも調和せしめる民族交流が実現されれば、それによる新たな民族的生命の復活、発展はより深く大きなものとなるであろう。」
日本人は文化の綜合・調和に対するすぐれた感覚を備えているとされます。和解と秩序化と融合に対する特有の機能は、日本の文化的本性であり、〝グローバリズム的方法〟そのものです。
その日本の文化的本性を最も正しく実現されたのは聖德太子です。
以上、長文となりましたが、主題設定の背景説明といたします。
それでは、弊社第八期にお届けするコンテンツをご紹介しますので、ご確認くださいませ。
■『仲小路彰著述総目録・年譜』調査、収集、編纂事業
令和8年7月1日付、『仲小路彰著述総目録・年譜』編纂委員会事務局次長に就任しました。
現在、事務局としては『未来学原論』第六版の刊行準備に集中しており、弊社としては、仲小路彰文献の調査を進めつつ、弊社が運営するメディアを通じて、『日本經營計画』の一部を転載しています。
『未来学原論』第六版の刊行は、令和8年10月を予定。
仲小路彰関連事業の今後の展開の詳細につきましては、年末または年明けを目処にご案内できるかと思いますので、楽しみにお待ちくださいませ。
■HAARP文明未来論
陰謀論に包まれたHAARP(高周波活性オーロラ研究計画)は究極的な文明起動計画。
”HAARP×核融合”が生み出す未来のエネルギー。
HAARPは本質的に「中性の技術」であり、「誰が・何のために使うか」によって、文明の恩恵にも、文明の破壊にもつながるとされます。
エネルギー支配構造は変わらず、技術だけが更新されるのか?
太陽エネルギーを中心とする一つの霊性文明として開花するのか?
2038年という収束点に向けて、「公(オホヤケ)」の視座からHAARPの本質を解き明かし、文明の未来図を描くコンテンツをお届けしています。
HAARP文明未来論の詳細はこちらから。

【令和8年9月30日まで】新規参加者を募集しています。
■NATO創設と再編後の近未来
緊急オンラインセミナー『NATO再編の伏線』PHASE-3:NATO創設と再編後の近未来では、修験子との対話で得られた情報をもとに、次のポイントを解説しています。
・潜入者の「仕込み」が結実する2027アルバニアNATOサミット
・「死んだふり」をしている国家が新NATO体制を掌握する
・ネタニヤフ首相の「強制退場」に絡む3人の亡命者
・伏線を回収する「新NATO体制」構築の原資
・世界が日本に期待する新しい世界文明の創造
NATO再編の伏線』PHASE-3:NATO創設と再編後の近未来に参加者には、修験子遺稿最終版の其の一を特典として提供しておりますが、準備でき次第、続報をお届けいたします。ただし、別途有料となってしまいますことをご了承くださいませ。
『NATO再編の伏線』PHASE-3:NATO創設と再編後の近未来、お申込はこちらから。

※参加者募集は令和8年9月19日締切です。
■天縄文理論関連動画コンテンツ ※提供再開予定
令和7年2月23日、小山内洋子さんが逝去されたことにより、
天縄文理論関連動画コンテンツは、【理論継承・進可編】第八章をもって提供終了しています。
また、動画コンテンツ
「徹底解説 天縄文理論」シリーズ
「天縄文理論【理論継承・進可編】」シリーズ
の提供につきましても、令和7年12月28日をもって提供終了しております。
「天縄文理論の動画コンテンツは届くべき人に届いた」と判断したことが提供終了の第一の理由ですが、その一方、新たに天縄文理論の書籍を購入された方からのお問い合わせが多くなりました。
さらに、天縄文理論の動画コンテンツを提供できる法人等を探しましたが、やはり弊社しかできないと判断するに至りましたので、世界中の天縄文理論ファンの皆様のために、提供を再開しようと検討しています。
再開に関する詳細につきましては、関係者と調整のうえ、メルマガ等、弊社が運営するメディアを通じてご案内いたします。
ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。
今のところ、弊社八年目にお届けするコンテンツは以上です。
その他、仲小路彰関連事業の今後の展望がまとまり次第、ツラン論考の執筆を再開しつつ、新規事業の企画開発に入ります。
これからもご愛顧のほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。
それでは、また。
戦略思想研究所 中森護
P.S.
明日、『日本經營計画』
Ⅱ 政治・外交・國防
1.國連協力の本質的方向
2.單独國家性より國家連合性へ
3.國土防衛の方向
を公開します。
弊社公式noteおよび公式ブログに転載しますので、ぜひお読みくださいませ。
また、本記事をもって解題とさせて頂きます。