大和魂と令和史【ツラン論考5】

こんにちは。
戦略思想研究所 中森です。

ちょうど国政選挙も終わったところで、
【ツラン論考】シリーズの続報をお届けします。

候補者と有権者が国家について熱く語るイベントが
国政選挙ではありますが、
往々にして対立勢力の罵り合いに発展してしまうことは、
民主主義国家では良くあることでしょう。

同じ国民同士による非難の応酬の原因は、
国家観や人種の違いにあるというよりも、
むしろ「同胞」であればこそかもしれません。

不謹慎かつ物騒にはなってしまいますが、
近親殺人、つまり家族間での殺人事件を
例に挙げると腑に落ちやすいでしょう。

近親殺人は殺人事件の中で一定の割合を占めており、
近年ではその割合が高まっている傾向にあるとされます。

具体的には、全体の4割程度だったのが、
近年では5割強になっているとのことです。

認知されている近親殺人でさえ5割強ですので、
認知されていない事件や隠匿事件までも含めると、
いかほどの割合になるのでしょうか。

些細な親子喧嘩や兄弟喧嘩をも含めると、
熱くなって罵り合うことは「同胞の証」
とさえ思えてきます。

家族や親族に限らず、
同胞であるが故に、相手の長所や短所、
そして秘密さえをも知っているからこそ、
「内輪揉め」は起こるものです。

したがって、
「内輪揉め」が「近親殺人」や「内ゲバ」へと
発展しないよう「手打ち人」の存在が重要です。

清水次郎長は火の粉が弱者に及ばぬよう、
衝突を鎮める仲裁役となり、
任侠で手慣れた「手打ち」の妙技を
如何なく発揮していたと言われます。

だからといって、
何も任侠と付き合うべしという話ではなく、
ひとたび「大和魂の火」を灯せば、
誰しもが手打ち人となることは可能です。

もちろん、ただの精神論ではありません。

今を生きる日本人のほとんどが、
二度の大災害を通じて、
大和魂の実在を見聞きしていることでしょう。

弊社公式ブログ
「修験子栗原茂【其の四】激甚災害と任侠を結ぶ絆」
では、

淡路阪神の乱に生じた一つに
「山口組の炊き出し」があり、

東日本激甚の乱に生じた一つに
「世界中の任侠」が集まった、

と述べられています。

そして、繰り返しになりますが、
大和魂の実在は任侠のみならず。

人間誰しもが五十歩百歩。

被災地では、相手の長所や短所、
そして秘密さえをも知っている仲だからこそ、

任侠ともども誰しもが競わず争わず、
国難を乗り切ったのだと確信します。

裏を返せば、
内輪揉めできている内は真の国難にあらず。

平たく言えば、
「そんなこと言ってらんない」時こそが、
真の国難です。

したがって、余裕のある内に、
歴史観と国家観の「鑑(かがみ)」を磨くべし。

人類共通の敵が現れれば人は争いをやめる
といった妄想も娯楽としてはありですが、
現実の国難はそんなものではなりません。

だからこそ、
「国難を国泰へ」と置き換えんがため、
「歴史が照らし出す現実」をよくよく学び、
誰しもに潜在しているであろう大和魂を
発揮する備えを怠ってはならないのです。

よくよく磨かれた歴史観と国家観の「鑑」が、
誰しもに潜在しているであろう大和魂を照らし出し、
いざ事に臨むその時に発揮されるのです。

そう信じるがゆえに、
氏姓「鑑」識を歴史の登竜門とする風猷縄学の稽古に望み、

そして、
【ツラン論考】シリーズをお届けしています。

左はさりながら、
不覚にも前置きが長くなり過ぎてしまったため、
第5回はツランに触れずに終わることをお許しください。

その代わりといっては何ですが、
これから【ツラン論考】シリーズを執筆する際は、
故あって「筆名」を名乗ることと成りましたこと、
ご報告いたします。

筆名:令和史(れいわのふひと)

その経緯は、
風猷縄学【第四期】の音声でお届けしているとおり、
とだけお伝えしておきます。

「和を令(うなが)す」時代。

国難を国泰へと置き換えんとする「志」を立て、
市井の史家として名乗りをあげます。

筆名が馴染むまで、
一層奮励努力を要することは承知のうえ。

西郷南州の和歌を添えて締めくくります。

 上衣は さもあればあれ 敷島の
 大和にしきを 心にぞきる

何卒、お見知り置きのほど、
よろしくお願い申し上げます。

それでは、また。

令和史(れいわのふひと)

P.S .

落合先生は、
「政体と國體」を表裏一体の関係として、
壮大な落合史観を形成したことは周知の
ことと思います。

これも「タマコト」でしょうか。

「キャセイ」としか読めなかった「国泰」が、
「国難」の対義語のひとつであることを知り、
感慨深いものがあります。

AIの回答には間違いが含まれているため、
早合点は禁物ですが、

「國體」の祈りに「国泰」があると思えば、
「国難」の対義語としてふわさしいですね。

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