こんにちは。
戦略思想研究所 中森です。
突然ですが、明日、
空海が予言した水の聖地を訪問します。
高野山は神野々(このの)、
空海ゆかりの温泉施設「ゆの里」です。
高野山の一部の僧侶の間では、
「神野々の聖地の下にすごく良いお水があって、
後の世に多くの人々が救われることになるであろう」
という空海の予言が遺っていたとのこと。
空海の予言の信憑性はいかほどか、、、
されど、空海と水との関係は明らかです。
どこで明らかにされているかというと、
久保田昌治・七沢研究所(著)、七沢賢治(監修)
『ウォーターデザイン』です。
監修者あとがきより引用します。
(以下、引用)
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私はかつて小笠原孝次先生から
古来宮中に伝わる言霊学を学び、
高濱浩先生から江戸時代まで天皇祭祀を
司ってきた白川神道の行を受け継いできた。
また、自らコンピュータソフトの会社を立ち上げ、
日本IBMやマイクロソフト社と競い合いながら、
知のモデリングシステムを構築したこともある。
現在は、
そうした日本の叡智から最先端のテクノロジーまでを
「和学」という形に統合し、
それを志ある方々にお伝えする立場にある。
かつての師から教えられたこと、
それは端的にいうと「水がすべてである」
ということである。
「水に始まり水に終わる」と言ってもよい。
そして、水中主の神は、
天皇と皇后だけがお迎えする神であったと。
水の神「水中主」、
すなわち古事記百神の一番目の神である
天之御中主神は、
最初にして最高の神である。
よって、
水の神性を知り、水に関わるということは、
それ自体大切なご神事にもなっているということ
である。
かつて斉明天皇は、飛鳥の人々のために、
川の上流の水に向けて祓いを上げていた
とされるが、
その後は、白川伯王家が天皇御一人のために
日毎の水を献上する役目を引き継いだ。
以降、江戸時代末期まで神祇官として
宮中祭祀に関わることになるが、
水に纏わる祭祀は、
数あるご神事の中でも中心的役割を果たしてきた
と言える。
話を「ウォーターデザイン」という言葉に戻すと、
読者の中には水面に広がる波紋を思い浮かべる諸氏も
おられるだろう。
その波紋から曼荼羅が連想されたとすると、
それはそれで正解に一歩近づくことになる。
空海が唐の国から日本にもたらした
胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅をご存知だろうか。
とりわけ胎蔵界曼荼羅は、
中心から広がる水の波紋を仏の姿で表現したかの
ようである。
中央に鎮座する大日如来をはじめ、
四如来、四菩薩、そして明王たち。
それぞれが真言密教には欠かせないアイテム
となっている。
しかし、ここで注目いただきたいことがある。
それは、この波紋と真言との関係である。
真言密教とは何であろうか。
そのまま読めば、
それはすぐに言葉の意だとわかる。
ただし、文字通り解釈すれば、
それはただの言葉ではなく、
真の言葉でなくてはならない。
つまり、真言とは言霊を意味するのである。
したがって、
曼荼羅に描かれたそれぞれの仏たちは、
言霊の一音一音を示しているという見方も
成立するだろう。
実際、言霊学では、
真言が言霊そのものであるのはもちろんのこと、
更には
胎蔵界曼荼羅が天津菅麻音図、
金剛界曼荼羅が天津太祝詞音図
であると教えている。
そして、五十音図の更に元にあるのが、
布斗麻邇であると。
そろそろ結論を言わねばなるまい。
「ウォーターデザイン」、
すなわち水のデザインとは、
水中主という創造神の有りようを意味し、
畢竟それは、
布斗麻邇音図という言霊の淵源を指し示す
言葉でもあるということである。
そのような観点から、
本書はまさに水の神による創造の手引書
といっても過言ではない。
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(以上、引用)
お分かりですね。
「空海と水の関係」とは、
「波紋と真言の関係」です。
さらには、
曼荼羅が実は五十音図であり、
五十音図の更に元にあるのが布斗麻邇。
それに続く、
「ウォーターデザイン」とは何かという
問いに対する結論には、
開眼の境地を垣間見ることになります。
すなわち水のデザインとは、
水中主という創造神の有りようを意味し、
畢竟それは、
布斗麻邇音図という言霊の淵源を指し示す
言葉であるということ。
ここで、先日のメルマガでご紹介した
「コンストラクタル法則」を思い出してみましょう。
コンストラクタル法則が指し示すことは、
動くものはすべて、
時がたつにつれて進化する流動系であり、
デザインの生成と進化は普遍的な現象である
ということです。
また、流動系の流れが良くなるのは、
単にコンストラクタル法則が記述する物理的原理に
支配されているからではあるものの、
流動系をデザインする主体、
すなわちデザイナーが分からないことが
難点であることもご紹介しました。
ただし、
コンストラクタル法則発案者にとって
「分からない」というだけであって、
『古事記』には明らかにされていたのです。
すなわち水の神「水中主」、
天之御中主神です。
地球から生命まで、
「世界のすべて」をデザインしてきたのは
「水」なのかもしれない、、、
そうなれば、
「天地初發之時
於高天原成神名
天之御中主神」
に始まる『古事記』は、
血管組織や移動、社会組織などを含め、
生命を持たない河川から生き物を
デザインしている唯一の史書である、
と言っても過言ではないでしょう。
世界中の教義・聖書が、
世界最古の言霊五十音図を根拠に成り立つ事を
裏付ける内容が記紀には網羅されており、
何故に記紀が後発出版なのか確たる意味があることにも、
気付かされることになります。
空海と水との関係が古事記にまで及ぶことになりましたが、
明日の「ゆの里」訪問は、
弊社のターニングポイントとなるでしょう。
とりわけ、
「生命燃焼学」の進化の起点となることは、
間違いありません。
生命燃焼学の最新講義の内容も衝撃的ですが、
次回、第五回講義では「ゆの里」訪問の成果を
お伝えできるものと存じます。
そもそも、「ゆの里」訪問の経緯は、
生命燃焼学そのものに通じるのですから、、、
ぜひ生命燃焼学オンライン講座にご参加のうえ、
今後の展開をご期待くださいませ。
生命燃焼学オンライン講座ご参加はこちら。
https://st-inst.co.jp/seimeinensyougaku/
それでは、また。
戦略思想研究所 中森護
P.S.
2月8日(土)、東京都内にて、
neten(株)様より染川瀬乙氏を招聘し、
風猷縄学特別講義を開催します。
テーマは、
『生命の奥義書古事記を釈く』
本来、風猷縄学参加者の特典ではございますが、
予定している講義会場が広く、
十分すぎるほど席に余裕があるため、
ぜひあなたにもご参加頂きたいのです。
ところで、染川瀬乙氏とは、
七沢賢治氏より直接言霊学の伝授を
受けた人物です。
染川氏のお人柄やお話の内容は、
こちらのページから確認できますので、
ぜひ今すぐどうぞ。
https://st-inst.co.jp/blog/custom/kojikiwotoku/
参加費は無料、
会場は東京23区内です。
満席なり次第締切となりますので、
ご参加を希望でしたらお急ぎくださいませ。