“間”を会得する【六周年のご挨拶】

こんにちは。
戦略思想研究所 中森です。

本日をもって、
弊社は創設から六年を迎えました。

これもひとえに皆様のご支援の賜物です。
心より感謝申し上げます。

弊社の理念を改めてお伝えしますと、

天地自然にとって私達人間、
そして人間社会があるべき本当の姿を追究し、

天地自然との調和を実現する新しい思想体系を
確立するために存在する会社です。

経営方針は、

「天をも怨まず、人をも咎めず、下学して上達す(『論語』)」

であり、

行動基準は、

一、人の非を咎めるようなことをせず、
常に天地自然を相手にするように心掛けます

二、「意」を発する「情」を洗練し、
天地自然に開かれた「智」を磨き、
絶対的自由(真の自立)を獲得します

三、教育の淵源である「養い・教え・禁じる」
の真実(まこと)を具現化します

としています。

これらの理念、方針、行動基準の下、

第六期の一年間、

「平衡を会得する」ために
「いかに動くか」を主題とし、

サービスをお届けしてきましたが、

これからの第七期は、

「”間”を会得する」

を主題とします。

弊社の社名に「思想」を冠することから、
何かと抽象的な表現が目立ちますが、
私にとっては極めて具体的な主題です。

以下、職人の世界を例とし、
主題の背景をご説明します。

職人の世界で長年生きてきた人が寡黙であることは、
万国共通で見られる傾向です。

むしろ、個人的な意見に過ぎないかもしれませんが、
おしゃべりな職人に仕事を依頼したくないですよね。

慎重であればこそ寡黙になるからであり、
その技術は信用できると感じるからです。

無駄のない、静寂な作業空間では、
職人と素材のあいだに“間”を垣間見ることができます。

あくまで不可視領域ではありますが、
その“間”に、職人としてのみならず、
人間としての尊厳を感じるのです。

人間の尊厳については、
世界人権宣言第一条に明記されています。

——————————–
すべての人間は、生れながらにして自由であり、
かつ、尊厳と権利とについて平等である。
人間は、理性と良心とを授けられており、
互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。
——————————–

人間の尊厳と自由について論じたとされる
『夜と霧』著者ヴィクトール・フランクルは、

——————————–
刺激と反応のあいだには“間”がある。
そして、その“間”にこそ、
人間の自由と成長の可能性がある。
——————————–

と語っています。

さらに、著名な哲学者イマヌエル・カントが、
「自由とは、自律である」と定義したことを
参考に加えれば、

“間”を可視化できずとも、
言語化できるようになります。

そう、「“間”を会得する」を言語化するとなれば、
即ち「すぐに動かず、すぐに喋らず、すぐに答えず。」

刺激は「外的要因」であることから、
「内的要因」である反応を「遅らせる」ことで、
刺激と反応のあいだに在る“間”を意識するのです。

この行為は、弊社行動基準、
——————————–
三、教育の淵源である「養い・教え・禁じる」
の真実(まこと)を具現化します
——————————–
にも通じます。

「“間”を会得する」極意は「禁」です。
真実(まこと)は間事(まこと)です。

日光東照宮にある三猿にも通じます。

ただし、言うは易し行うは難し。
そもそも、職人の世界の領域です。

内省と自制を繰り返すことでしか得られない
その職人だけの“間”があるのです。

『自由からの逃走』と似て非なる領域ですが、
思うに、責任と孤独を受け止める「自由」を
職人は行使していると思うのです。

自由の意味を誤解する俗人は、
すぐに動き、すぐに喋り、すぐに答えるもの。
まるでパブロフの犬のようです。

しかも、
即応を求められるこの現行デジタル社会。

豊富な選択肢の中から、
自分の自由意志で「選んでいる」と思い込むもの。
実は「選ばされている」ことに気づかないのです。

選択肢が多いということは、
ひとつの「選ぶ」という行為が「軽く」なること。
人生の選択の基準が損得となるのも、宜なるかな。
損得ほど軽い判断基準はありません。

責任と孤独を受け止める「自由」を伴う人生の選択は、
自分の人生に自ら制限をかけることで境界線をつくり、
その境界線は「自分という輪郭」を形成します。

「自分という輪郭」を自覚して始めて、
他者との“間”が分かるようになります。

物質の輪郭は分かりやすいですが、
人間の輪郭は分かりにくいもの。

一方、「自分という輪郭」が分かる人間には、
「他者の輪郭」を見ることができるものです。

ここに、氏姓鑑識の妙があります。
氏姓鑑識が史家の登竜門である所以です。

氏姓鑑識に話題が移ってしまいそうなので、
弊社第七期の主題に戻ります。

これからの第七期は、

「”間”を会得する」

を主題とします。

主題設定の背景は十分に伝わったと思っています。

そもそも、
メディア事業とは媒体即ち”間”ですから、
「すぐに動かず、すぐに喋らず、すぐに答えず。」
が基本姿勢でなければなりません、、、。

それでは、
弊社第七期にお届けするコンテンツを
ご紹介しますので、ご確認くださいませ。

尚、
コンテンツの離合集散に時期にあることから、
新規、継続、提供終了の順にご紹介します。

■風猷縄学・伝授編 ※新規

弊社第七期以降は、
風猷縄学が主要事業となります。

風猷縄学とは、
弊社理念を追究する「核」となる事業であり、
未来透徹史観を身につける場です。

現在の風猷縄学は、
仲間内の小規模コミュニティですが、
弊社の看板事業として成長させます。

そのための普及版として、
「風猷縄学・伝授編」を
リリースします。

詳細な時期や内容につきましては、
2025年10月1日以降。

現在、準備を進めているところですので、
ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

■風猷縄学・稽古編 ※継続

新年以降、第五期として継続します。

稽古方針は、第四期同様、
「公の中の私」を世に鮮明に知らしめる
とします。

具体的には、
ツランとスキタイの研究を進めることで、
皇紀暦を軸としたワンワールド文明史の
編纂につながる稽古を行います。

その他、上記に関わらず、
未来透徹史観を身につける目的に応じて、
臨機応変に稽古主題を調整します。

本格的な募集概要のご案内は、
2025年12月末〜2026年1月末が
目安となります。

詳細な予定につきましては、
随時、ご案内しますので、
今しばらくお待ちくださいませ。

■真田幸光塾 ※継続

真田先生の最大の魅力は、中小企業を熟知し、
高度な技術を持つ経営者との強い信頼関係を
築いていることにあります。

また、大学副学長として、
教育現場でも引き続き活躍しています。

現在、第四期として、

東アジア情勢レポート
東アジア情勢解説インタビュー映像
をお届けしつつ、

成長戦略会議を開催しているところですが、

新年以降、従来の情報発信よりも、
本格的な中小企業ネットワーク構築に
重点を移して事業を展開したいと考えています。

進展がありましたら、
随時、ご案内いたしますので、
楽しみにお待ちくださいませ。

■象遊社 ※継続

象遊社とは、

様々な命題を多元的な視座で捉え、
それぞれの体験に基づいた仮説を構築し、

その実践過程を社会実装可能なフィクションとして
社会に紡ぎ出していく社会実験です。

弊社理念実現のために、
私が密かに最も期待している事業ではありますが、
誰にでも分かりやすく言語化することが最も難解な
事業でもあります。

そういった背景もあり、
コンテンツ販売を一時中止していたのですが、

象遊社を主催する柳木俊介氏本人の手によって、
分かりやすい言語化が急速に進んだことで、
新展開を迎えることができそうです。

進展がありましたら、
随時、ご案内いたしますので、
楽しみにお待ちくださいませ。

■天縄文理論関連動画コンテンツ ※継続(販売のみ)

2月23日、
小山内洋子さんが逝去されたことにより、

天縄文理論関連動画コンテンツは、
【理論継承・進可編】第八章をもって、
提供終了しています。

一方、動画コンテンツ

「徹底解説 天縄文理論」シリーズ
「天縄文理論【理論継承・進可編】」シリーズ

を提供する窓口は弊社に限られているため、

上記コンテンツにつきましては、
弊社が存続する限り、
いつでもご購入頂けます。

無料版メルマガにつきましても、
しばらくお休みしていますが、
洋子さんは某出版社に最後の種を蒔いています。

時が来れば、
天縄文理論の新刊発行をお知らせできるでしょう。

今しばらくお待ちくださいませ。

■落合莞爾先生関連コンテンツ ※販売終了

弊社が提供する落合先生関連コンテンツは
「すべて」今月末をもって販売終了します。

対象コンテンツは次のとおりです。

■洞察帝王学講座・改 2681
■洞察帝王学講座・改 2681【第二期】
■洞察帝王学講座・改 2681【第三期】
■洞察帝王学講座・改 2681【第四期】
■【単品購入】洞察帝王学講座・改2681
■落合洞察塾収録映像
■落合洞察史観大系シリーズ
■落合流洞察帝王学指南
■口伝・吉薗周蔵手記
■インペリアル・アイズ
■インテリジェンスサミット収録映像

以上、新規購入の申込受付は、
【2025年9月30日まで】
となります。

言葉のとおり、
二度と手に入らなくなってしまいますので、
落合先生ファンの皆様はご注意ください。

今後につきましては、
落合先生ファンの皆様のためにも、

落合先生の最新研究内容について、
インタビューする機会をつくります。

期間は半年に一回ほどになってしまいますが、
可能な限り、落合先生のコンテンツをお届け
したいと考えています。

随時、ご案内しますので、
楽しみにお待ちくださいませ。

■その他、研修ツアーや体験会

7月26日に開催した
(株)ジーウェーブAWG体験会

および

9月8日および9日に開催した
「水」の最先端研究を訪ねる『ゆの里』研修ツアー

につきましては、

極めて大きな好評を頂きましたので、
第二回の開催を調整します。

こちらも、調整つき次第、
随時、ご案内しますので、
楽しみにお待ちくださいませ。

今のところ、
弊社七年目にお届けするコンテンツは以上です。

これからもご愛顧のほど、
何卒、よろしくお願い申し上げます。

それでは、また。

戦略思想研究所 中森護

P.S.

風猷縄学の稽古仲間には、
少しだけ情報開示しましたが、

現在、
日本を中心とした世界規模の未来創造に関わる
重大プロジェクトに参画するご縁に恵まれ、
慎重に準備を進めているところです。

準備でき次第、
こちらでも情報開示しますので、
ぜひこのままメルマガ読者として、
お付き合い頂けますと幸いです。

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