私の「憧れ」を告白します。

こんにちは。
戦略思想研究所 中森です。

昨日より、
新企画「風猷縄学<伝授編>」が始動しました。

3年前に始動した「風猷縄学<稽古編>」は、
「公(オホヤケ)の理想」から着想を得たもの。

私にとって、風猷縄学とは、
幼少の頃より持ち続けてきた「憧れ」を体現する
稽古場であり、学舎です。

ということですので、
少しの間だけ思い出話につきあってください。

物心ついた時には科学雑誌『Newton』を片手に、
夜空を見上げていました。

生家のバルコニーから天体望遠鏡を覗き込み、
月のクレーター、土星の環、木星の縞を捉えることに
熱中したものです。

そう、私は宇宙への「憧れ」を持っていたのです。

何も宇宙飛行士になりたかったわけではありません。
また、宇宙物理学者を目指したわけでもありません。

ただ、

高校卒業後、横須賀は走水で過ごした四年、
何も遮るものがない大海原と天の川の流れ、
来る日も来る日も、煌々とする東の水平線、

今でも毎日のように夢にみる濃密な日々は、
「憧れ」を持ち続けるには十分過ぎる時間でした。

そこで、気づいたのです。

私の「憧れ」は宇宙に対するものではなく、
一貫性のある「揺るぎない」それであると。

「それ」をどのように言語化すればよいのか。
一体、私は何に憧れているのか。

その答えの入り口に差し掛かることができたのは、
修験子との対話が始まった令和4年の正月のこと。

「公(オホヤケ)の理想」を聞いた私は、
「それ」を直観しました。

即ち、周期性。

ここで、
小野晋編『古典基礎語辞典』による
「公(オホヤケ)」の解説を引用します。

(以下、引用です)
——————————–
オホは「大」で、名詞の上に付き、
大きいこと、第一であることなどの意を表す接頭語。

ヤケはヤカ(宅)、すなわち建物のこと。

もとは大きな建物の意で、
地名として『日本書記』歌謡
「薦枕(こもまくら) 高橋過ぎ 
物多(さは)に 大宅過ぎ」
などに残る。

やがて、皇居・朝廷、また、天皇・皇后、
さらに国家・社会の意にまで広がる。

なお、現代語では、
ほとんどがワタクシ(私)に対する
「国家・社会」の意で使用されている。
——————————–
(以上、引用です)

このように、
「公(オホヤケ)」の意味するところもまた、
「ゆれている」ことがわかると思います。

しかしながら、約8000年前、
皇祖皇宗が修験に伝えた「公」の理想は、
決してゆるがないものであるとされます。

それを聞いた私は、自身の「憧れ」ゆえに、
「公」の理想は大自然の「周期性」である
と直観したのです。

天皇家が万世一系であることは、
「周期性を保つ型」を示しているからです。

また、ヤカ(宅)とは「家」をも意味します。

オミ(臣)やタミ(民)の家からすれば、
万世一系の天皇家こそが「キミ(公)」
であると敬服するほかありません。

されど、
天皇家が理想とするところもまた「公」。

「公」の理想、即ち「周期性」から、
「肇国の理念」を推して知るべし。

そして、周期性とは畢竟、
「渦」であると。

この直観から風猷縄学を着想しました。
命名の由来は古事記序文です。

ただし、まだ直観に過ぎない。

したがって、
古事記序文に示された歴代天皇の型示し、

「(いずれのスメラミコトも、)古の聖賢の道を考えて、
道が廃れてしまいそうな時には確実(しっかり)と正され、
今を省察して、守るべき教えが絶えてしまうと感じられた時には
必ず修正なされてきた。」

に倣い、稽古に臨む場が風猷縄学です。

昨日より始動した「風猷縄学<伝授編>」は、
着想段階の修験子との対話の記録をご提供するものです。

「風猷縄学<稽古編>」が始まる前であるため、
稽古仲間に対しても未公開のままでしたが、

序・第0回「皇祖皇宗の教えと第一回シャーマン会議」
を皮切りに、公開可能な限りの記録を随時提供します。

その目的は、
離合集散を促すことにより、
稽古場の周期性を保つため。

そして、肇国の理念に立ち返るため。

あなたのご参加を心よりお待ちしております。

「風猷縄学<伝授編>」ご参加はこちらから。
https://www.st-inst.co.jp/fuuyuujougaku/

それでは、また。

戦略思想研究所 中森護

P.S.

「ワタクシ(私)の家さえ知らずしては、
決してオホヤケ(公)に見ること能わず。」

「氏姓鑑識」事業化の着想はここにありますが、
未だ事業モデルを構築できずにいるところです。

ワタクシ(私)の家を知るとは、
自身の素性を開陳できる「胆識」
を持ち合わせるようになること。

そう考えています。

稽古仲間の皆様には、
ご相談の機会を頂けますと嬉しいです。

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