マガダ種族に受け継がれる口伝一端【ツラン論考23】

こんにちは。
令和史(れいわのふひと)です。

事あるごとにチャイナリスクが顕在化する昨今。

台湾有事で10万人の日本人が人質になるとする評論が
ニュースで取り上げられていますが、

日本政府の対応策として参考になる事例を
歴史事象から掘り起こしたいと思います。

桜町天皇の御代、1740年。

バタビアの華僑がジャワ人と共謀し、
オランダ宗主権崩壊を企てたとして、
オランダは支那人1万人余を虐殺。

この恐るべき虐殺は血を河の如く流せるため、
「紅河の役」と呼称されています。

当時の支那は乾隆帝の極盛期。
オランダ総督は乾隆帝の報復を恐れ使を出し謝罪。

乾隆帝は、
海禁政策によって、
人民の死に対し復讐せず、抗議もせず、
却ってオランダ使節に対し、

「利を図るために祖国墳墓の地を棄てて
海外に渡る人民をば愛惜せず」

と返答したとされます。

自国の民を冷酷に見捨てる乾隆帝の対応には、
嫌悪感を覚える方もいらっしゃるでしょうが、
「利を図るためでなければこの限りではない」
とも理解できます。

そうなれば、乾隆帝の返答から察するに、
海禁政策下において海外市場に挑戦する
民の動機は「私利」であり、
そこに「道義(公)はない」ことから、
清朝政府として復讐または抗議する
「道義(公)もない」と解釈できます。

一方、桃園天皇の御代、1757年。

乾隆帝は「広東システム」を導入。
欧州諸国との貿易港を広州一港に限定。
アヘン戦争、南京条約まで続きます。

以後の流れに関する分析は前回のとおり。

さて、
事あるごとにチャイナリスクが顕在化する昨今。
日本政府または日本人として最適な対応は如何?

こういった時こそ、
「史家は自らを鍛錬するチャンス」

その所以を、
『真贋大江山系霊媒衆』より引用します。

平成二一年(皇紀二六六九)という時空を百年前に巻き戻せば、
現在の世界的状況を写像して余りある通史の連続性が浮かび上がる。

史家は自らを鍛錬するチャンスゆえ、
日々の世相をリアルタイムで解けば、
現時の政策に歴史を読む力が働いているかどうか、
答は歴然だろう。

(中略)

邪気を孕まぬ子のハーモニーを開くとき、
その音は凛と韻(ひび)く風雅を醸し澄み渡るが、
その音域に行き交う霊言は開かれた空間の自在性を有して、
私一切を放擲し超克の公へと導く力を備えているのだ。  

これこそ紫禁城に入営した辰吉郎の道義であった。

それゆえに、
溥儀五歳に備わる忘我と韻き合ったのである。

溥儀二〇歳に際し支那五〇〇年に及ぶ禁制地が開かれ
閉じられた空間を出る歴史の旅立ちもまた、
辰吉郎の道義のなせる業である。  

平成21年(皇紀2669)の百年前、
即ち1909年は堀川辰吉郎紫禁城入り1年前。
溥儀が第12代清朝皇帝(宣統帝)に即位。
摂政には溥儀の実父である醇親王載灃。

翌年、1910年、
非オランダ人のためのオランダ臣民権法制定。
華僑はこのうち「外来東洋人」として扱われ、
二級市民的な地位に置かれていたとされます。

日本政府を含めた国際政治の「在るがまま・成るがまま」は、
「道義」を棚上げし、利権闘争に明け暮れるばかり。

令和7年(皇紀2685)の世界的状況を写像しても
余りある通史の連続性が浮かび上がることから、
「道義」を棚上げし続けていることは明らか。

したがって、
昨今の国際問題に対して日本政府または日本人として、
いかに対応すべきか、その答えは「道義」にあります。

それでは、「道義」とは何か?

『真贋大江山系霊媒衆』によれば、

敬天愛人は西郷に限らず、
古来日本の連続性を貫く道義であり、
幕末の大政奉還は維新政府重役にとり、
忘れるはずのない体認である。

とされます。

「敬天愛人」の出典は『西郷南州遺訓』

道は天地自然の物にして、
人生之を行ふものなれば、
天を敬するを目的とす。
天は人も我も同一に愛し給ふゆえ、
我を愛する心を以て人を愛する也。

そこで、今回は、

修験子栗原茂【其の二十五】
大谷探検隊第一次探検の特記事項

より、

「マガダ種族に受け継がれる口伝一端」
の前後関係を分析したいと思います。

そのことによって、
「古来日本の連続性を貫く道義」に迫ります。

ここで「マガダ種族」が関係する理由は、
真方衆の正体【ツラン論考13】の通り。

即ち「敬天愛人」の発祥はマガダと仮定し、
マガダ語話者の古代都市パータリプトラに
焦点をあてて、分析を開始します。

本文は【note有料記事】。
https://note.com/st_inst

それでは、また。

令和史(れいわのふひと)

P.S.

古代日本の歴史は夢の如く忘れられて数千年、、、

最終氷期を日本列島で生き延びた修験と皇祖皇宗の邂逅の記録。
「公(オホヤケ)」の理想をあなたへ。
https://www.st-inst.co.jp/fuuyuujougaku/

風猷縄学<伝授編>では、
前60回を通して「公(オホヤケ)」の理想をお届けしています。

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